料理と色彩
神社に行くと、柱が赤く壁は白く、窓枠は青くなっています。この青と赤が色彩感の基になっているように思います。
赤はどちらかというと朱色で、青は海や空の色ではなく、草や木に近い色です。
すべての料理はおいしさが第一なのですが、そのおいしさの上に、季節感と色彩が働いて日本料理になる。そういう意味で日本料理は世界で一番すぐれた、情緒を持っている料理だと思います。
さてそろそろ夏野菜も店頭に顔を出しはじめておりますが、こういう野菜の焚き合わせの盛り付けも色と器、そして絵心も必要になり、器も志野や織部、南蛮なども水がききますし色が冴え、いきいきしてきます。
お茶時も五月から十月にかけてはもう片っ端から水で濡らします。
器を濡らすということは涼しさやうるおいそして出来たばかり、という気持ちも表しています。
少し話がそれましたが、次回はご家庭でも喜ばれる料理を紹介していきましょう。
季節柄食欲の湧くお料理を・・・・。
本店 後藤康宏