花は女将流で
私はお花のお稽古はしたことはありませんが女将の生け花を拝見していますと、
お客様の顔を思い浮かべながら生けている気がいたします。
お客様がお座敷に入って床を見て、そこに生けてある花を眺め、そして日本の畳の情緒を味わうということはもう滅びかけているように思いますが、
女将はお座敷に通されたお客様が「お花入ってますね」
と挨拶が交わされている事を思い浮かべながらなさっているのでしょう。
お茶時では、例えば「かごは唐のものですね」などと言って花入れからほめます。
段取りとしては先に花入れを見るのが礼儀になっています。
普通は誰でも花から見て花器を見ますね。
五月から風炉の季節はかごが多いですし、十一月から四月までの炉の頃は竹とか備前の土ものとか色々あって花器に力を入れて拝見する事を忘れないようにしたいものです。
生け花の技と料理の技は共通している点がございます。
この生け花の技を目に焼き付けておくのも修行かと・・・・深く思ふ今日この頃です。
旬の味 十四郎
料理長 後藤 康宏